育乳コラム

卒乳後のおっぱいケアはどうやってしたら良いの?しこりを残さないためには

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卒乳後のおっぱいケアはどうやってしたら良いの?しこりを残さないためには

お子さんが成長してきて、いざ卒乳トレーニング!
でも、卒乳の仕方や卒乳後のおっぱいケアがしっかりできていないと、大きなトラブルになってしまうんです!

大下YUI
友達がね、子どもへの授乳をそろそろやめたいみたいなんだけど、自己流は乳腺炎だとかトラブルが多いって聞いて迷っているんだって!

小巻ユリカ
へー!まだ先の話だけどひとごとではないわよね。そういえば、博士は育乳以外も詳しいんでしょ?何かアドバイスしてあげれないかな?

育乳博士
もちろん!おっぱいに関する事ならなんでも相談しておくれ!良い機会だし、どうせなら二人も一緒に勉強してみるかい?

小巻ユリカ
うん!是非教えてほしいわ!

今回は、卒乳時のおっぱいケアのお話です。
今、丁度卒乳を考えているお母さんも、まだ授乳中のお母さんも。
いつかは絶対やってくる卒乳に備えておっぱいケアについて、二人と一緒に学んでみませんか?

卒乳時のおっぱいトラブルとは?放っておくと大変なことに!

痛みを伴うトラブルやデメリットが起こる?

ある日突然、綺麗さっぱり母乳がでなくなる。
中にはそんな方もいるかもしれませんが、卒乳は人それぞれ。
噴水のように母乳が吹き出しているのに、そろそろやめなくてはならない・・・そんなケースのほうが多いと思います。

卒乳時のおっぱいトラブルのほとんどは、良く出ているおっぱいを急にやめたことで、母乳が溜まってしまうことが原因。
これをそのまま放置してしまうと、痛みを伴うトラブルやデメリットが起こるんです。
実際に良くあるケースを詳しく見ていきましょう!

乳腺炎になる

卒乳時は母乳をあげる回数を減らしたり、一回の量を減らしたりするので、だんだん母乳を体外へと出さなくなります。
母乳の元は血液ですから、排出しなくても体に悪い訳ではありません。
しかし、急に母乳をあげるのをやめたとしても、今までと同じペースで体は母乳を作ります。
その母乳が乳腺の中に溜まることで、乳腺炎を発症してしまうのです。

乳腺炎には、急性うっ滞性乳腺炎・急性化膿性乳腺炎の2種類あります。
卒乳時に起こる可能性が高いのは、急性うっ滞性乳腺炎になります。
急性うっ滞性乳腺炎とは、母乳が乳腺内の中に溜まることでおっぱいがガチガチに固くなり熱を持ちます。
熱を持つのはおっぱいのみに留まらず、体中高い発熱状態となるんです。

この急性うっ滞性乳腺炎は、母乳を飲ませる量が減る卒乳時や、まだ、赤ちゃんがうまく母乳を飲めない出産後すぐの時期に発症することが多いです。
一方、急性化膿性乳腺炎は、授乳中にできた傷から細菌に感染することが原因で発症します。
赤ちゃんの歯が沢山生えてきた卒乳時期になると、乳首を吸う時に噛んでしまい傷ができることから発症することが多いです。

次の子の授乳時におっぱいが出にくくなる

卒乳時におっぱいがつまったまま放置したり、おっぱいケアが不十分なまま終えてしまうと、その時だけでなく後々もトラブルが出てくることがあります。
良く言われているのが、次のお子さんが生まれた時におっぱいが出ないということ。

卒乳後のケアが不十分であると、母乳がしこりになり、そのまま残ってしまう場合があります。
しこりが残ったままだと次の出産の際に、そのしこりが乳腺の中で詰まりとなってしまい、母乳の出を悪くしてしまう可能性も。

しこりは年月がたつに連れて、解消しにくくなり、次にお子さんが生まれて母乳を出そうと思った時にその部分がつまることになります。
また、次のお子さんの授乳時は、前よりも乳腺炎にかかりやすくなってしまいますので注意しましょう。

大下YUI
友達も二人目を考えているみたいだから、今のうちにおっぱいケアを頑張らないと母乳がでなくなるかもしれないのね!

小巻ユリカ
おっぱいがガチガチになって熱が出るなんて考えただけで痛そう!…勉強になります!

育乳博士
赤ちゃんのお世話で大変かもしれないが、二人目や三人目を考えるなら今が一番動きやすい時だよね!おっぱいケアは今のうちにね!

自分でやってみよう!卒乳時のおっぱいケア

自宅ケアを考えている方は、是非、参考にして

まず、基本的には皆さん自宅でおっぱいケアを行うと思います。
自己流は難しい、トラブルが多いと思われがちなおっぱいケアですが、色んな面から気を付けてあげることで、おっぱいが張らずに楽にケアできますよ!
自宅ケアを考えている方は、是非、参考にしてくださいね!

搾乳(おにぎり絞り)

卒乳は、徐々に赤ちゃんにあげる母乳を減らしていく方法が一般的です。
しかし、今まであげていただけの母乳が出されないと母乳はおっぱいの中で溜まって乳腺炎やしこりになってしまいます。
それを防ぐためには、一日1~2回を目安に自分で搾りましょう。
赤ちゃんに吸われるのと同じように乳首を刺激してしまうと、まだ赤ちゃんに母乳をあげなくてはならない!と体が勘違いして、また母乳が作られてしまいます。

そこで、おすすめしたいのが「おにぎり搾り」です。
おにぎり搾りは圧抜きとも呼ばれるおっぱいの搾り方で、乳首ではなく乳房全体を手のひらで包むようにします。
三角形のおにぎりをにぎるように、乳房の外側から内側に向かって搾りましょう。
あちこちに母乳が飛び散ってしまうのでお風呂の時にシャワーを浴びながら、行うと良いですよ。

搾乳(上手な卒乳の手順)

搾乳は毎日何回もしすぎると、逆に母乳分泌を促進してしまいます。
卒乳を始めたら、日に日に搾乳回数を減らして行くのが正解です。
上手な卒乳の流れについて説明していきます。

・卒乳初日~三日目
卒乳初日~三日目までは、まだまだ母乳分泌が多いので、痛みをとるために沢山搾りたくなります。
しかし、あまり搾乳しすぎると逆効果なので、多くても一日に三回程度に納めましょう。
搾り方は上で紹介したおにぎり搾りで、搾りきらないよう圧を抜く程度に心がけましょう。

・卒乳四日目以降
三日間で、大分母乳の分泌量が減ってきているかと思います。
ここで、一度溜まっている母乳を一度搾りきりましょう。

古い母乳を全部搾りきるイメージです。
大分楽になると思いますが、搾りきった後にもしまた張って痛みがでてくれば、冷やしたりちょっとだけ圧抜きをして凌ぎましょう。

・卒乳一週間目以降

ここまでくれば、大分母乳が溜まらないおっぱいになっているでしょう。
しかし、まだ張るようでしたら一日一回程度の圧抜きをしてください。
二日に一回、三日に一回と搾る頻度を徐々に減らしていき母乳が出なくなったら終了です。

完全に母乳が出なくなるのは、早い人で二週間程、遅い人だと二ヶ月程かかりますから、気長にやりましょう。

・おっぱいを冷やす

搾乳した後はおっぱいを冷やすのが大切です。
おっぱいが熱を持ってしまうことを防ぐのと同時に、冷やすことで母乳が沢山作られなくなります。
氷や保冷剤を直接肌にあてると刺激が強すぎますので、必ずタオルなどで巻いてから冷やしてくださいね!

・ハーブティーや食事改善

母乳の分泌量が多いお母さんは、搾乳して冷やすだけでは、すぐにはったり乳腺炎になったりと、なかなか上手に卒乳ができないことも。
そんな時は、母乳の分泌を減らす成分をとるのがおすすめです。
中でも簡単なのは、ハーブティー。

ペパーミントやセージには母乳の分泌を抑える成分が含まれています。
中でもおすすめなのが、AMOMAの卒乳ブレンドです。
インターネットの口コミで、母乳の分泌が減る!と卒乳したいお母さん達から大人気。

ペパーミントやセージをはじめ数種類のハーブが配合されています。
オーガニックなので、安心して飲めますよ。

また、授乳中も同じことが言えますが、脂っこい食事、糖分の多い食事をとっている方は、和食中心のさっぱりとした食事に変えましょう。
卒乳時期に、糖分油分を取りすぎると、母乳がドロドロになり詰まりやすいです。
卒乳が終われば、食べれますので少しの間は我慢しましょう。

大下YUI
自宅でできるおっぱいケアにも色々あるのね!

小巻ユリカ
でも、搾る、冷やす、食事改善、ハーブティー、全部やると意外と大変かも?

育乳博士
行程は多く見えるが、一番辛いのは卒乳一週間目までのわずかな期間。その短い間だけと思って我慢しよう!

卒乳時のおっぱいケア、こんな時は母乳外来へGO!

乳腺炎になってしまった時は、すぐに母乳外来を受診

参考:母乳外来のご案内 | 国立成育医療研究センター

自宅でのおっぱいケアが上手くできずに、乳腺炎になってしまった時は、すぐに母乳外来を受診しましょう。
お金もかかるし、小さな子供を連れての病院受診は大変そうだし・・・と思われるかもしれません。
しかし、母乳外来は産後のお母さんのためのものですから、赤ちゃんやお母さんばかりです。

また、ほとんどの病院では、待合室や時間帯を通常診療と分けて行っています。
赤ちゃんに風邪や伝染病がうつるリスクが減るように工夫されていますので、何かあれば是非訪れてみましょう。
では、母乳外来について説明していきます。

母乳外来ってどんなところ?

母乳外来とは、産後のおっぱいのトラブル全般を見てくれる医療機関のこと。
産後すぐの母乳の出が悪い、授乳中に乳腺炎になってしまった、卒乳ケアをしたいなどのお悩みでかかる外来です。
大きな総合病院や小児科、産婦人科、助産院などで母乳外来をやっています。

しかし、地域によっては、自宅から通える範囲で母乳外来をやっている病院がないということもあるでしょう。
そんな時は市や町の子育て支援科などで聞いてみると、自宅に来てくれる助産師さんなどを紹介してくれますよ。

こんな時は、母乳外来へ!

母乳外来に行くべきなのか、行かなくても大丈夫なのか、判断しにくいものだと思います。
実は、母乳外来は母乳以外の育児の悩みなどでかかるお母さん方も多く、誰でもかかれます。
ですから、卒乳で悩んでいるお母さんは自宅ケアが上手にできていても不安があれば誰でもかかれます。
気軽に行って良い母乳外来ではありますが、特に今すぐ母乳外来に行くべき!という方はこんな方です。

乳腺炎の症状がある

乳腺炎を自分で直すのは難しいです!
ガチガチに固まったおっぱいは、痛くて自分じゃ搾れませんし、おっぱいの繊維や筋肉を傷つける可能性も。
乳腺炎までいかなくても、パンパンに張って少し痛みがある、熱を少しもっているなど、乳腺炎のなりかけの時も母乳外来を訪れてみましょう。

酷い時は、炎症を抑える抗生剤や分泌を抑える薬などを処方して貰うと楽になりますので聞いてみましょう。

参考:乳腺炎−よくわかる用語辞典|赤ちゃん&子育てインフォ

しこりが気になる

卒乳が上手く出来たと思っていても、しこりが残ってしまった場合は、母乳外来にかかるのがおすすめ。
二人目は考えていないし多少母乳が出なくても大丈夫!としこりを放置する人もいます。
しかし、しこりを残すことは、何となく不快ですし、乳がん検診で毎回、引っ掛かってしまったりとデメリットが多いです。

早いうちならすぐに治せますので、しこりを発見したら早めに受診しましょう。

卒乳が上手く進められない

意外と多いのが、お子さんが卒乳を嫌がるという相談での受診。
乳腺炎やしこりと違って、症状が出たわけではないので受診はできないのでは?と多くのお母さんが思っています。
しかし、なかなか卒乳できないというのは、お子さんにとってもお母さんにとっても大きなストレスですよね。

原因は卒乳の時期が早い場合もありますし、卒乳方法のアドバイスなどお母さんの心のケアもしてくれますよ。
見てくれない、といったことは絶対にないので、悩んでいる人は一度電話で相談してから受診してみましょう。

おっぱいのクリーニングをしたい

特に痛みや張りが酷くなくても、母乳が残ってないか不安・・・という方は母乳外来へ行きましょう!
その際、特にトラブルはないが、クリーニング希望であると伝えましょう。

残っているおっぱい(残乳)をマッサージで出しきってくれます。
残乳は黄色っぽく少し粘度のある母乳になります。
母乳がきちんと出しきれると卒乳後も安心できて、気持ち的にもスッキリしますね。

大下YUI
なるほど。病院って考えると敷居が高いけど、母乳育児についての悩みを相談できる場所なのね!

小巻ユリカ
それは、お友だちにも教えてあげなきゃね!ところで母乳外来ってどのくらいの料金なのかしら?

育乳博士
そうだね。保険診療がきくから大体初診で3,000円~5,000円程度かな?母乳マッサージは別料金で3,000円程度のところが多いよ。

おっぱいケアで、トラブル知らずのふわふわ柔らかおっぱいへ

授乳を頑張ってきたお母さんのおっぱい。

トラブルが大きくなってしまう前に母乳外来へ相談!

固くてしこりが残ったままだと悲しいですよね。
おっぱいケアでふわふわのおっぱいを目指しましょう。
また、卒乳には時期があります。
この時期が来ていないと、お子さんのストレスが大きくなりますから見極めることが大切ですよ。

小巻ユリカ
えっと・・・まとめると、まずはセルフで一通り試してみてダメだったら母乳外来へと行けば良いのよね?

大下YUI
ええ。セルフケアの正しいやり方と、母乳外来は敷居が高いものではないこと、友達にも教えてあげたいわ。

育乳博士
お母さんになっても、授乳が終わっても自分のおっぱいを好きでいるために、おっぱいケアは大切にしようね!

卒乳後のおっぱいケアは、あまり難しく考える必要はありません。
卒乳の時期も母乳の量も人それぞれ。
上手におっぱいケアが出来ないと悩んだ時は、トラブルが大きくなってしまう前に母乳外来へ相談してくださいね!

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